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文学板に現れたブラジル人に対する海外の反応です。
一応翻訳の許可はもらったのですが、スレッドで叩かれたせいか(あるいは南米の気風のせいか)その日からTwitterの更新が止まり、すぐに返信するというメールへの返信がありません。

ここで翻訳している部分はすべて著者ブログで公開されている情報なのでおそらく問題はないと思いますが、もしマズイ場合は本人から消してくれと連絡があるはずです。(ブログのURLもメールに貼っておいたので)

先に反応を訳し、最後に小説の序文を載せます。

・著者情報
タイトル:解放――紺碧猟師の伝説
作者名:Alison Mendonça Rios
ブログ:パラレルカテドラル

ブラジルに住んでおり、ポルトガル語で執筆活動をしている。
英語への翻訳も自ら行っていて、近々日本語への翻訳も行う予定である。
作家業を本職にしたいと考えているが、ブラジルの出版事情では難しいと考え、日本のライトノベル業界に魅力を感じている。

オタク外人さん(主)
4chanに行ってみたらいいと知り合いに聞いたから来てみた
私はファンタジー小説の長編を書いています(このサイトにおいてはshounen、isekai、ライトノベルと呼ばれるものでしょうか)
すぐに日本語に翻訳したいと考えています
現在は英語とポルトガル語で読むことができます。
私の仕事の詳細についてはブログを読んでください
最後に小説のダウンロードリンクを置いておきます

(※ここ

オタク外人さん
お前宣伝しに来たのか?
しかも小説の内容に一切触れず読ませようとか頭大丈夫か
あとここはアニメ板じゃないぞ


オタク外人さん
うんまったく「文学」ではないね

オタク外人さん
はいゴミ

オタク外人さん
うっわ日本語めっちゃ間違ってるわ
恥ずかしいweebだな


オタク外人さん
ヴィジュアルノベルにしたら?
こういう話の「原文」って大概つまらんわ


オタク外人さん(主)
>>6
今イラストレーターと一緒に漫画を作っている最中です
ヴィジュアルノベルを作ることも考えましたが、そのためにはより大きなチームが必要です


オタク外人さん(主)
日本語については「紺碧」「猟師」「伝説」などの漢字を熟考の末選びました
カタカナ? については「THE」を「ダ」にするなどの方式をとりました


オタク外人さん
>>8
それらの言葉遣いが頻繁に出てきて陳腐に見えるんだわ
現代語ではなく日本古典文学に見える

10 オタク外人さん
>>8
ザ・レジャンド・オブ・アズ-ル・ハンター
お前のバカみたいなカタカナを訂正してやったぞ


11 オタク外人さん(主)
>>10
わかりました
あとで意味的に正しいものに修正しておきます


以下小説の訳文

毎日訪れる夜明けと夕暮れ。
しかし今日は――紺碧。

解放――紺碧猟師の伝説

KAIHO The legend of the Azure Hunter
かいほう『デレゲンドオフデアズレハンタル』


アリソン「ごきげんよう、ジョー様……」
ジョー「素晴らしい一日だね、アズール……」
アリソン「本でも書こうかしら……」

・プロローグ

この物語は、ファンタジーに基づいたファンタジーである。
私の見聞きしたすべての神話、フィクション、ゲーム、漫画、映画、本、インターネットでの経験は、現実世界と等しい世界を構築するに至った。


「善」と「悪」
この物語は、世界とは現実なのか、それとも幻想に過ぎないのかを説くものである。
叙述に関しては人々が混乱しないよう、なるべく平易な表現を使うよう努めた。
この小説にはユーモアも、ドラマも、ロマンスも存在しない。
あるいは何についての本でもない。


強いて言うならば、この本はリアルに基づいたものである。


なお、登場人物の性格は作者の知人に基づくものである。
それにより、物語は一層現実味を帯びるものと思う。
『アズレハンタル』をお楽しみください。


・序章

我々が知っている地球とは違う世界にある地球。
大多数の人間が安定した経済状況にある社会。
人類の変化がいつも唐突であったよう、それは突然やって来た。
いわゆる『kaiho』(解放)


解放は『異能』と呼ばれ、世間はそれに対していささか懐疑的だった。
しかし数カ月後、社会の大部分が『解放』された。


SF映画は常にこのことについて語っていた。
映画と違ったのは、これらの『解放が』温かく迎え入れられたということ。


残酷な人類史と照らし合わせ、人々は争いを避け、『Kaihojins』(解放人)にチャンスを与えることにした。


人類はkaihosに慣れていったのだ。
学校が作られた。
教師はkaihosについて教え、より特異なkaihos、一般的なkaihos、kaihosの存在理由について子供に語った。
またヴァンパイア、ウェアウルフ、エルフ、オークの目撃情報についても。


新しい力に対処するためのシステムが徐々に作られていき、秩序は保たれたかに見えた。
しかし、


死因不明の遺体が次々と発見された。
世界各地で起こる旅行者の失踪。
長い調査を経て、驚くべき事実が明らかになった。


遺体に付着した未知の物質、これまでは伝説上の存在に過ぎなかった生物の痕跡。
「民俗学」の文献内だけの存在だった数々の出来事が、現実のものとして、何千もの事例とともに明るみに出た。
そう、「彼ら」は人間世界のすぐ隣にいる……。


人類がKaihojinsを受け入れたのに対し、彼らの行いは許されるべきではなかった。
政府はただちに対策を打ち出し、すべてのヴァンパイア、ウェアウルフ、凶悪なタイプのゴースト、キマイラ、マーマン、ケンタウルス、オーク、エルフ、グリフォンなどの根絶を命じた。
文字通り「現実的でない」生物の根絶。
言うまでもなく、それは失敗した。


人間の持ちうる武器(銃など)は、彼らの大部分に対してまったく効果がなかった。
敵が反撃してきた場合、政府には防御する手段がなかったのだ。
軍隊には出動するチャンスすら与えられなかった。


しかし、新たなる世代の夜明けがやって来た。
The Kaihojin Age!


人類にとって、異形は異形に(Face the unknown with the unknown)というアイデアは有用に思われた。
Kaihosは対未知兵器として受け入れられた。


ただし多くのKaihosは戦闘には不向きだったため、彼らは「GUFMC(Governmental Unit For Mythical Combat)」に所属することとなる。
軍は彼らの能力を利用して異形と戦い、Kaihosの選別も行う。


政府は、農村、地方都市、大都市での対策に追われ、森、川、山、海、空、場所を問わず発生する異形たちへの対処が遅れ気味だった。
戦闘に適したKaihoは行動を起こし始める。
政府の仕事の穴を埋めるよう、Kaihojinsは迅速に動いた。
多くの問題が解決され、政府は契約にしたがい賃金を払う。


しかし残念なことに、これらの「契約」が良いことにだけ用いられることはなかった。
Kaihojinsに対し、銀行強盗、脱獄の手助けなどを命じる者が現れたのだ。
政府は異形の行う無数の事件に対処する他、こうした「悪」を行うためにKaihojinsを雇う連中に対しても対処しなければならなくなった。


圧力に屈し徐々に力を失っていく各国の政府は、次なる手段として世界政府を樹立する試みに出た。
アメリカ、ロシア、日本、ドイツ、フランスによる統一政府が組織され、地球を支配する新たな仕組みとなった。
各国を代表する5人のリーダーは「戦争の英雄」となり、大勢のKaihoを指揮する立場となったのだ。


今やこの惑星は全体主義に覆われている。
すべてのKaihojinは政府の管理下に入り、チップを埋め込まれる。
Kaiho(異能)の使用は固く禁じられた。
これを破れば厳罰に処される。


異形たちが組織化して、内部抗争し始めたことについて人類は関与しなかった。
彼らは以前のような、人間を襲うだけの野生動物ではない。
多くは深い山奥、洞窟、森林に住み着いた。
人間と区別できない者たち(ヴァンパイア、ウェアウルフなど)の中には、人間と一緒に暮らし始める者もいた。
いくつかの異形は本当に平和を望み、平和に生きようと努めていた。


同時に政府に反対し異形を狩り続けるKaihojinsも存在し、「Kaiho Underworld」と呼ばれるアングラ、Kaiho(異能)を使い悪さをする違法行為も横行していた。


平穏が戻ったかに思われたが、依然としてKaihojinsに頼らざるを得ない状況はあった。
ゾンビはどこからともなく侵入してきたし、発作的に連続殺人を犯す異形も存在した。
GUFMCに頼るのは最終手段だった。
彼らは大規模な戦闘に対処するために組織された専用の部隊だったからだ。


これを解決するために駆り出さるのがKaiho UnderworldのKaihojinsである。
いわば持ちつ持たれつの関係。
Kaiho Underworldは日に日に大規模化していった。
Kaihojinsの武器は剣、槍、斧のような中世のものである。
これをKaiho(異能)と合わせて使うことで、絶大な効果を発揮する。


そしてそれをさらに強化する武器の開発を進める者もいた。
Kaihoエネルギーを増幅させる武器の開発を。
このような武器を創造することに長けたKaihosが存在したのだ。
彼にとって、政府から隠れて武器を開発するのは簡単だった。


そして2017年10月27日現在、もしくは元年300日目。
そう、世界はKaihoの出現後新たに時を刻み始めた。


政府はKaiho Underworldと敵対していたにもかかわらず、彼らの力を認めざるを得なくなった。
「モンスター」と戦うために「クエスト」が用意され、難度によって報酬が決められた。
Kaiho Underworldに属していたKaihojinsの多くが合法的な存在となり、クエストを生業とした。


政府は大規模な虐殺や、それを行った異形の存在を隠蔽した。
それを狩るクエストは政府専属のエリートKaihojins通称「ガーディアン」、Kaiho Underworld所属のエリート「Freelers」の仕事になった。


畢竟人類は未だ内部抗争を続けていて、惑星に現れた新たな種族など気にもとめていなかったのである。
混乱の中で世界の公用語が英語に定められ、必修となった。
これらの出来事はすべて1年半で起こったことである。
何はともあれ、人々の人生が1週間で目まぐるしく変化するというのは印象深いものだ。


Kaiho(異能)について重要な点は、それが決して強力な力ではないということだ。
能力は通常一般人には見分けられないレベルに小さなもので、多くの人間はKaihoについて知らない。
Kaihoを最大限引き出すには訓練をしなければならないが、稀に非常に強力な力を持った者が現れる。
Kaihoに関する非常に重要なポイント。
Kaihoとは使えば使うほど消耗する能力であり、長い時間使えない。
一度使ったあとは休憩が必要。
スタミナの概念と似たものである。


1)一度に大量の能力を使っても制御できず、一定期間使えなくなる
2)制御していたとしても使えない瞬間がある。エネルギー切れ。休憩しエネルギーを回復させると再び使用可能になる。


著者曰く、一番のウリはポルトガル語で書かれた詩的散文だそうです。
それをどうにか著者が英語に訳したため、文法的に間違った箇所は複数あるそうです。
できるだけ間違った箇所を直した文章がブログに公開されている版で、管理人が訳したのは原文です。
ただし大意は変わらず、原文のほうが元のポルトガル語に忠実だそうなのでそちらを翻訳しました。
著者はラテンアメリカの詩的文体に相当な誇りがあるようなので、文体はボルヘス、ガルシア・マルケスの和訳文を参考にしました。(ただどっちもスペイン語圏の作家でしたすみません)

Twitterから著作者本人のAlison Mendonça Rios様よりご指摘がありました。
「序章では世界観の説明に従事しておりますが、次の章(チャプター1、第1章)からは主人公の一人称視点で物語が進みます」


引用元