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アニメオタク外人さん
女優に転向しようとするアイドルのコンサート
ミステリアスなストーカーは現実とは何かを強制的に思い知らせる
今敏の織りなす驚くべきサイコスリラー


今から1時間前にこの映画を見終わったが、混乱と落ち着かなさが半端ないから考えを吐き出させて
『パーフェクトブルー』は信じられないほど現実的な恐ろしい映画だ
「夢」と「現実」の境界線が曖昧になっていく物語
今敏が後に作る『パプリカ』より過激で現実感がある

What's The Story:
ネタバレは無し
『パーフェクトブルー』は、有名人を崇拝する人間がいかに恐ろしいか、関係者にどういった影響を与えるのかを描いている
主人公の未麻は女優に転向するためにアイドルを引退しようとした女の子
転向は彼女が思っているほどスムーズにはいかなかった

彼女は選択を迫られて葛藤している
ひとつは女優として成功することの難しさ
そして人気アイドルで居続けることの安定性
女優として最初に行ったいくつかの仕事は、決して良いものとは言えなかった

一方アイドルとしての未麻に執着しているストーカーは、女優業が気に入らないらしくストーキング行為を加速させていく
ブログも監視する
これ以上はネタバレになるから言えん

The Character Design:
『パーフェクトブルー』のリアルなアートスタイルには驚かされた
キャラクターは肉体的な特徴を強調するためにデフォルメされているけれども、現実的な範疇に収まっていると感じる
作品内で魅力的に描かれているのは、女優やアイドルのような有名人のみ
一般人は一般人に描かれている

これは映画内の出来事を本当に起こっていることと感じさせる効果があって、追い詰められる主人公に共感しやすくなっている
視聴者は「キャラクター」ではなく人間を見るよう強制される
これはキャラクターデザインだけの効果ではないが……

Visuals and Sound:
強烈な印象を生み出している原因は、ビジュアルキュー(台詞ではなく画で説明)と特定のショット、空気感を出すサウンドデザインにある
未麻のアパートの描かれ方は非常に静的で、雑然としたアパートのシンプルな全体像が見てとれる
ぬいぐるみ、ポスター、その他のガジェットが乱雑に散らばっている
テレビとアクアリウム
「住んでいる」感覚
未麻というキャラクターを用いずに彼女の人格を描写しきっている

対照的に、コンサートや女優業のシーンでは「有名人」の感覚を増幅したショットが多く、カメラのフラッシュ、スポットライト、輝かしい光、元気さ、観客の熱狂が描かれる
もちろん、これは基本的な映画の技法

Mindfuckery:
この映画は本当に脳にくる
マジでわけわからんというシーンもある
「このシーンはストレスで幻覚見てるのか? それとも現実か?」
未麻は現実での会話の最中にフラッとシームレスに移動できる
マトリックス、パプリカ、インセプションがこの技法を定式化する前からやっていたとはな

最後に、『パーフェクトブルー』はすばらしいアニメーションと秀逸なプロットが組み合わさった完璧なスリラーだ
もしまだ見てないならすぐに見たほうがいい
絶対に後悔はしない

P.S.Super Eyepatch Wolf(YouTuber)がこの解説動画を作ったことは知ってる
先に映画を見たいと思ったからまだ見てないけど、彼がこの映画を取り上げたってことが見るきっかけになった
彼のほうがもっと詳細な分析をしてると思う
でもその前に自分の考えをまとめておきたかった

アニメオタク外人さん
この映画が傑作だと思ったなら、今敏の作品を全部見たほうがいい
俺は『パーフェクトブルー』が一番の傑作だと思う
夢と現実の調和
今自分が見ているものが夢なのか現実なのか確かめる術はない
君の言う通りこれが恐怖を生み出している


アニメオタク外人さん
>>2
まさにその通り
でも夢と現実の調和は『千年女優』でさらに増大してる
見ている間、半分の時間どっちなのかわからなかった
今敏はまさしく天才
彼のいないアニメ業界は寂しいRIP

アニメオタク外人さん
このアイデアはパプリカで完成したね

アニメオタク外人さん
自分はパプリカと妄想代理人のファンで、今敏作品を漁りはじめて『パーフェクトブルー』を見た
それからこの作品についていくつかのフォーラムを巡って、自分がどれだけ多くの要素を見逃していたかに気づいた
追加で2回見直したらさらに楽しめたわ
個人的な一位はパプリカのままだったけど


アニメオタク外人さん
今から2、3週間前に今敏作品をイッキ見した
そのときにパーフェクトブルーも見たが、全作品に感激したわ
間違いなく天才の仕事
彼の映像技法を解説したこの動画を強く勧める

(※日本語字幕URL 【今敏】Satoshi Kon - Editing Space & Time(字幕付き)



アニメオタク外人さん
はじめてパーフェクトブルーを見たとき、最初の30分は退屈だと感じた
結末を見たあとは傑作だと確信したが
そして最初の導入は必要不可欠な不快感だとも思った
もしその部分を早送りしてたらこうはならなかった

アニメオタク外人さん
>>7
完全に同意する
その「退屈さ」も分かる
自分はパーフェクトブルーを始めとする今敏作品を愛しているが、同じく古いアニメの多く、攻殻機動隊やカウボーイビバップ(どちらも大ファンだが)は視聴者に寛容さを求めるタイプの作品であるように感じる

10年前にパーフェクトブルー、攻殻機動隊、カウボーイビバップを見たとき、俺は楽しめなかった
なぜならじれったく思ってしまったから
その頃はもっと分かりやすくしてほしかった、甘やかしてほしかった
「過大評価されてるだけだろ」と斜に構えてた俺は馬鹿だった

パーフェクトブルーのようなアニメは、視聴者側の注意を必要とする
知的だとかハイクラスだとかいうエリート主義的な意味じゃなく、考え深いという意味で
見ていて多くのことに気づける
あるいは作り手に感謝するためには、受動的な見方から能動的な視聴者に変わらなければならない
画面で起こっていることをそのまま受け入れるのではなく、「なぜ」起こったのかを考えなければ理解できないから

このアニメを嫌うのは構わないが、正当な理由なく「過大評価」と言うやつはクソ
退屈だからつまらないと思うのは自由でも、退屈だから駄作ということにはならない
展開が遅い≠駄作
展開が静的≠駄作
基本的に最近のアニメはパーフェクトブルーのような危険は冒さない
過度に刺激的に、エキサイティングで直感的に
視聴者は喜ぶだろうが、それは退屈でもあるな

自分は現代アニメをこき下ろすつもりはない
思慮深いアニメや映画がたくさんある
コメディー、ロマンス、CGDCT(美少女動物園)が大好きだ
でもこれらの作品がパーフェクトブルーのような考え深い物語になることはめったにない

ここで言う現代アニメには『ちはやふる』『SHIROBAKO』『宝石の国』『ユーフォニアム』『四月は君の嘘』『けいおん(まじめに)』などが含まれる
上で挙げたジャンル以外では『Fate/Zero』『蟲師』『四畳半神話大系』『昭和元禄落語心中』『DEATH NOTE』『バクマン』が含まれる

どの作品も2000年以前の作品とは違う
だからといってそれが悪いということではない
なぜなら似た作品がないということは、『パーフェクトブルー』が特別だということを強調するから
今敏はそれに値する
さて、俺はちょっと今と戯れてくる

アニメオタク外人さん
>>8
お前の評価が礼儀正しく、思慮深いせいで罵倒を浴びせられなかった
がっかり

10 アニメオタク外人さん
この前パーフェクトブルーを見たことがない友人と一緒に3回目を見た
彼らは皆最後まで言葉を失ってた
素晴らしいアニメーション、素晴らしいサウンドデザイン


11 アニメオタク外人さん
この映画が日本でどういう評価だったのはいつも気になってる
西洋の評論家が称賛するタイプの作品(正当な評価だが)だが、日本のオタク文化にとっては鏡でもある
パーフェクトブルーは有名人、アイドルのファンを揶揄する意味で、現代でも通用する中身がある


12 アニメオタク外人さん
>>11
>鏡でもある
この部分の意図がどこまで伝わったか疑問
第一この要素はかなり芸術的な側面に寄ってる
それ目当てで見る人はオタク文化の鏡になっていることは気にならないだろうし、気にする人は最初から見ない


13 アニメオタク外人さん
父さんと妹と一緒にパーフェクトブルーを見たことを思い出したわ
妹は11歳くらいだった
その頃はアニメを友人や家族に布教しようって段階だったんだよ
犯罪モノを見せれば父親も受け入れるだろうという判断だった

ヤバイシーンがあるってことを完全に忘れてた
妹は泣き、父さんは映画を消すよう俺に言った
その日、勝者はいなかった


14 アニメオタク外人さん
自分は最近この作品を見た
映画のメッセージやテーマが現代でも通用することに気づいた
特にmetooでメディアに関連する女性たちに関する議論に

分裂する人格(キャリアを積むほど極端になっていき、どんどん性的になっていく)が、メディアが描く一般的な女性像(性に奔放)に近づいていく
女優というのは、出世するためには性的魅力が必要だ
一方で女優、歌手が性的に奔放だというのは「汚らしい」とか「スキャンダル」と軽蔑される
これは西洋文化でのことだけど、日本のオタク、ワイフ文化にも当てはまると思う


15 アニメオタク外人さん
パーフェクトブルーは素晴らしい映画
アニメーション、サウンドデザイン、ビジュアル、ストーリー、どれも一級品
それから映画『ブラック・スワン』はこの作品に直接影響を受けている実写版


16 アニメオタク外人さん
クリストファー・ノーランもパプリカの影響を受けてなかったか?

17 アニメオタク外人さん
>>16
それも聞いたことある

18 アニメオタク外人さん
友達にもパーフェクトブルーを勧められてたの思い出した
ウォッチリストに入れる(トイレットペーパー並みの長さになっている)


19 アニメオタク外人さん
悪くない映画
短く駆け足であるが、かなり面白かった
プロジェクトに大友克洋が関わっているとあったから見たんだが、彼は直接製作には関わってなく、ただ西に売るための特別顧問としていただけだったと後で知った
ちゃんと仕事したと思うlol


20 アニメオタク外人さん
俺はサイコホラージャンルの大ファン
パーフェクトブルーは人生で一番好きな映画
未麻のパラノイアを視覚的に強調する描写法は息を呑むほど

またアイデンティティの危機というテーマ
自分自身VS人々が抱く自分へのイメージ
他人が思う自分と自分自身がどのように混じり合っていくか
同じく
未麻のマネージャーもアイデンティティの危機に苦しんでいる

俺が思ったのは、編集がものすごく冷酷で正確だということ

シーンXと不安を煽るシーンYが繰り返される
だんだんエスカレートしながらクライマックスまで止まらない!

P.S.この映画が自分を魅了し続ける理由は、この時代の映画、アニメが先見性の塊だったから
ほとんどのクリエイターはインターネットにチャンスを与えていなかった
パーフェクトブルーやSerial experiments lainでは、ネットという側面に驚くほどの理解を示している


委員長……。


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